イタリア・マテーラで開催の個展へ向けて - アートが紡ぐ国際的な絆と心豊かな未来 - 廣川政樹 / CAMPFIRE
アートを通じて世界中に喜びを広げ、文化芸術の発展と国境を超えた人々の心の絆を深めることに全力を尽くしています。今秋にイタリア・マテーラでの個展が開催予定で、これまでも数々の展示会へ参加し、国際芸術賞を授与いただきました。アート活動を継続し、世界中へ幸せな光の輪を広げるためのご支援を心よりお願いいたします。
実施期間: 3月15日(金)〜5月7日(火)
提供: CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
個展主催: Dr. Carmela Loiacono / ApuliaAste
このアートプロジェクトについて
人から人へ託される祈り
イタリア・マテーラでの個展開催および、それに連なる世界文化芸術の振興のため、CAMPFIRE クラウドファンディングを 3月15日(金)より開始いたします。このプロジェクトから生まれる小さな灯が人々の「和」を紡ぎ、やがて大きな光の束となって、遙か未来へ波及することを祈念いたします。もし共感を示すものがありましたら、ご支援を検討いただければ幸いです。
こちらのプロジェクトには「アートに懸ける想い」と「個展から未来へ託したいこと」を精魂込めて綴りました。それ以上に、皆様に喜んでいただければと全力を注ぎ、特にリターン品の準備に沢山の工夫と努力を重ねました。利益のことは殆ど考慮する暇もなく、精一杯の感謝価格でご用意させていただきました。
皆様からのご支援は、アート活動を通じて文化芸術発展の貢献に尽くすことをお約束します。それは世界中の人々の心を結び、一人の力では決して成すことの叶わない、平安と希望の輝きに満ちた未来を築く大切な礎となります。
ご支援金の用途やリターン品につきましては、プロジェクトページ内にて詳細をご覧いただけます。感謝の気持ちをサインやメッセージカードに綴り、特別価格でお贈りさせていただきます。皆様の貴重な日々に、さりげない幸せと彩りを添えられますように。心からの祈りと祝福を込めて。
シェアご協力のお願い
あなたのご支援は、アート活動を通じて文化芸術発展の貢献に尽くすことをお約束します。それは世界中の人々の心を結び、一人の力では決して成すことの叶わない、平安と希望の輝きに満ちた未来を築く大切な礎となります。プロジェクトの理念に共感いただけた方は、是非ご興味をお持ちの方々と共有いただければ幸いです。
ご案内
• プロジェクトページのお気に入り追加やご支援には、CAMPFIRE アカウントの登録が必要です。既にお持ちの様々なアカウント(X(旧 Twitter)/Facebook/LINE/楽天/Apple/Google)でも簡単にご登録いただけます。
• プロジェクトをお気に入りに追加いただくことで、活動報告やリターン品追加のお知らせが届きます。
• CAMPFIRE アプリ(iOS / Android)からはリターン品の閲覧が容易になっておりますので、ご利用を検討いただければ幸いです。
リターン品について
皆様からのご支援は、今後のアート活動にとって大きな力と、何よりの励みとなります。その感謝の気持ちをメッセージやサインに綴り、サービス価格でお贈りさせていただきます。貴重な日々に幸せと彩りを添えられますように。心からの祈りと祝福を込めて。
1. ポストカードセット 3枚/6枚(メッセージ付き)/12枚(サインとメッセージ付き)
複数のセットを厳選いたしました。お好みの作品への差し替えも喜んでお受けします。
2. A4クリスタルプリント(額装済み/サイン付き)
特殊光沢加工を施したクリスタルプリントを額装し、作品の光彩を鮮やかに際立たせます。
3. A3木製アートフレーム(サイン付き)
高級木製フレームに施されるクリスタルプリントは、お部屋を華やかに飾ります。
4. 大判ポスター(額装済み/サイン付き)
上質な半光沢紙にプリントされた額装ポスターは、日々に彩りと喜びを添えるでしょう。
5. 特注フォトパネル(アルミニウム・ディボンド素材/サインとメッセージ付き)
数量限定のフォトパネルには、作品をアルミニウム・ディボンド素材に美しく表現します。
※作品が万が一破損していた際はお知らせください。速やかに再発送させていただきます。
明るい未来への架け橋
文化芸術の振興と国境を超えた心の絆
アートの力を信じ、社会に積極的な影響を与えることを指標としています。イタリアのミラノ、ヴェネツィア、マテーラ、スペイン、英国など、世界各地での展示や様々なアート活動を通じ、文化芸術の振興と国境を超えた人々の交流を深めることに尽力しています。
その過程で、欧州の美術館への寄付や、国立図書館などへの美術年鑑の寄贈、アートギャラリーへの作品寄贈の機会も賜りました。数々の国際芸術賞も授与いただき、「Harmony for Humanity」の受賞では活動が国際社会に於いて調和と共感を促すことを評価されました。これらの恵みが世界の文化芸術の継承・発展に僅かでも貢献することを願っています。
今秋に開催されるイタリア・マテーラでの個展をはじめ、アート活動から生まれる貴重な御縁と幸福の波及を世界へ広げるために、あなたのご支援を心よりお願いいたします。あなたのご支援は、アートを通じて国境を超えた心を繋ぐ架け橋となります。それは平等なグローバルコミュニティを形成し、明るく心豊かな未来を創造するかけがえのない礎となります。
イタリア・マテーラの個展へ向けて

Image courtesy of Carmela Loiacono

RenovArt プロジェクトとの出会い
2022年春、「RenovArt: 未来のための100人のアーティスト展」への初参加を通じて、RenovArt プロジェクトと出会いました。イタリアの美術史家カルメラ・ロイアコノ氏に私の作品が認められ、出展のご依頼をいただいたのです。
RenovArt展への参加アーティストの方々の作品はどれも心温まるもので、魂の故郷について想いを馳せるものばかりでした。私の作品の選考過程も本当に印象的で、作品の奥底に込められた想念や、作者の持つ魂まで見透かされているかのようでした。
国際展示会への参加経験について尋ねられた時には必ず、RenovArt展の話をします。それは全ての出展作品にアートを人類の遺産として未来へ伝える意志と、平和への祈りが込められているからです。これらはアートの大切な役割であると信じています。

Image courtesy of Carmela Loiacono

イタリア・マテーラでの個展開催が決定
最初の RenovArt展が成功を収めた後、マテーラの人々からの温かいアンコールを受け、次の展示会では特設ブースが設けられました。この時の感謝の気持ちは今でも忘れません。その後も RenovArt展に作品を何度も展示いただき、ついに個展の開催が決定しました。

Image courtesy of Carmela Loiacono

個展から未来へ伝えるもの
RenovArt展への参加を通じ、カルメラ氏と重ねた数多くの遣り取りの中で、この個展がプロジェクトにとって重要な役割の一端を担っていることに気づきました。それは、誰もが持つ宿命や運命についても深く考えさせられるものでした。
今後も精進を重ね、後の世代へ何を遺し得るのか、新しい作品に表現し個展へ臨みます。そして人々の心に輝きを灯す作品を制作し、マテーラから世界中へその光の輪を広げて参ります。この個展は、未来を祝福するためのスタートラインであると信じています。
こちらのクラウドファンディングでのご支援は一切無駄にせず、アート活動を通じて文化芸術の発展に貢献し、世界中へ浄化と幸福の光を届けることをお約束します。
アートの使命と果てしない道のり
世界情勢の影響と個展の度重なる延期
個展開催へ向けての準備には、展示会場の設営、プロモーション、カタログ制作など、多岐にわたり費用が必要です。個展は 2022年秋の開催を当初予定しておりましたが、世界情勢の影響により何度も延期せざるを得なくなりました。
私は 11年間、スマートフォンアプリ事業(App Store | Google Play)を経営しており、それを基盤に沢山のアート作品を創らせていただきました。レッドオーシャンと呼ばれる市場の中、単独で数多の世界企業を相手に上位を守り続けています。スマートフォンアプリは世界で累計 5000万ダウンロードを突破し、それは何よりユーザーの方々の支えあってのもので、アート活動の存続にも欠かせないものでした。
しかし主に海外より事業収益を戴いているため、世界的な不況には抵抗し難いものがあり、私は事業のサービス改善に昼夜を問わず努力を重ねる必要がありました。各国のグラフや数字までもが世界中の人々の叫びを如実に顕していることを肌で知り、この傷む世界に対して私が出来ることは何か真剣に考え続け、閃いたことは即行動へ移して参りました。それと並行してアート活動もより積極的に行い、国際展示会などへの参加を通じて、あらゆる国特有の美しさをエンターテイメントとしてお届けできればと思ったのです。
私は 2019年の秋口に天啓に恵まれ、インスピレーションより得られた完成形のイメージを作品に表現しながら、「世界は段階的なプロセスを経て理想の形へ生まれ変わる」と希望のメッセージを込め続けて来ました。創作中の意識は過去と現在と未来、或いは余剰次元に点在し、千年周期の時代の節目を俯瞰視するかの如く作品に記録していたように思います。感染症は流通の麻痺によりローカルコミュニティの大切さと他の生態系を駆逐しないよう人々に学びを与え、次のプロセスでは静かな芽吹きの季節を迎えました。そして再生のための混沌の渦中に於いて、私は特に胸を傷めました。
その頃には、アート活動を支えてくれていた事業もロシアからの撤退を強いられ、その他の面に於いても世界恐慌の影響は免れず、作品の空輸困難や円安によるユーロ高なども重なり、個展は再び延期となりました。しかし今秋こそは個展を素晴らしい形で実現し、かつて私の作品を受け容れてくださったマテーラの方々ともお会いしたく思っています。
アートの持つ本来の力
現在も事業のサービス改善に日夜努力を重ね、それと並行し、アート活動もより積極的に行っています。アートは有事の際にこそ本来の力を発揮すると信じ、近年は国際展示会などへの参加を通じて、微力ながら人々の心を豊かにする活動に従事させていただきました。
世界に於けるアートの役割について真剣に考え、平和をテーマにしたデザインアワードへ作品と論文を提出し、その運営団体を介して欧州美術館への寄付活動も叶いました。命の尊さについて訴えた作品が「Golden Design Award」を受賞したのは明くる年のことでした。
個々の力は小さくとも、力を束ねればアートは社会へ大きな影響力を持つと信じています。
エピローグ
アートが紡ぐ貴重な御縁
私がアート活動を通して出逢えたのは、本当に心豊かで優しい方々でした。国際芸術賞を受賞した時は、いつも沢山の祝福の言葉をいただきました。人種や言葉は違っても、そこには同じ表情があり、お互いに分かち合えるものがありました。
時代が大きく変容を遂げるプロセスを迎え、あらゆる物事が加速する中、困難に直面されていない方は少ないと思います。そのような時にも祝福の言葉を人へ与えることができる、心美しい方々と出逢うことが出来ました。それらの御縁は私のアート活動が生んだ宝です。
今後も作品を観てくださる方の心が生来の輝きに溢れる作品を表現し、この世界へご恩返しをして参ります。クラウドファンディングを通じて繋がった皆様との貴重な御縁も大切にし、将来お会いできる日を心待ちにしています。
全てを遍く照らす無償の光
人々のかけがえのない日常には、色とりどりの感謝の光が満ちています。個展へ向けて私とカルメラ氏の遣り取りは続き、その過程で沢山の学びと、力強いお言葉をくださいました。
“私たち一人一人に使命や人生の目標があり、神様は私たちが何をするために生まれてきたかを教えてくれているのでしょう。私は将来、あなたがアートの分野であなたの使命を果たせるようになることを期待しています。あなたには才能があり、それを作品の中で実現しなければならないのです”
きっと様々な困難は涅槃へ至るための大切なメッセージであり、その答えはいつも「無条件の慈愛と祝福」であると気づきました。世界中の人々にとって、現在が如何に困難な時代であっても、人は何度でも雄々しく立ち上がることが出来る。今はそう強く信じています。
RenovArt プロジェクトについて

Image courtesy of Carmela Loiacono

RenovArt プロジェクトは、美術史家のカルメラ・ロイアコノ氏がキュレーターおよびプロジェクトマネージャーを務めています。このプロジェクトは、アートが持つ無限の可能性を信じ、それを通じて社会に積極的な影響を与えることを実現しています。
このプロジェクトに連なる数々の展示会は、現代美術の発展および知識の向上を目的としています。当初は国内外のアーティストの再生と奨励の証として開催され、現在もコンセプトを変えながら進化を続けています。
視覚的に美しいだけでなく、参加アーティストの方々がそれぞれに持つ固有の魂の神秘性を感じさせられる作品が展示されています。鑑賞者の方々の喜びが世界中の人々を幸福へと導き、明るく拓けた未来を築くことを願っています。
RenovArt プロジェクトとの歩み

Image courtesy of Carmela Loiacono

RenovArt プロジェクトは、美術史家のカルメラ・ロイアコノ氏が発案し進行を務めるプロジェクトで、これまでに様々な展示会を通じ、アートの力を社会に広めています。以下は、私が参加させていただいた展示会です。

Image courtesy of Carmela Loiacono

ApuliaAste は K-Art International との共同で、美術史家 Dr. Carmela Loiacono がキュレーションを務める Shapes of Nature 展を 2023年6月1日〜30日まで、イタリア・マテーラの Spazio Opera Gallery で開催しました。
自然のすべてのものには、何か素晴らしいものがある” ― アリストテレス
自然はアーティストにとってインスピレーションの源であり、人間と共存するものについての内省を可能にする機会を提供します。従って、自然の知識は新しい世界や新しい現実の探求に繋がり、個人をより高い存在のレベルへと昇華させます。
この展示会は、アートと自然の間に新しい絆を創り出すことを目指し、各アーティストが自己を昇華させ、自由で無条件の方法で自己表現できるようになることを目的とし開催されました。

Image courtesy of Carmela Loiacono

ApuliaAste は MaterAcqua 協力のもと、美術史家カルメラ・ロイアコノがキュレーションを務める集団展示会「Panta Rhei」を、2023年5月8日から26日までイタリア・マテーラで開催しました。
全ては流転する。私たちは常に自分自身に等しいが、同時に絶えず変化している
存在は一見同じように見えるが、時間の影響を受けて新しく変化し変容する川のように、連続した進化のプロセスにある。アーティストたちは自分自身と人生経験について振り返り、夢、願望、選択と決意により、どのように人生が変化し進化するかを理解しようと試みます。
Panta Rhei は、国際芸術の新たな再生を強く求めることから生まれた、世界最高の芸術才能に捧げられたキュレーションプロジェクト「RenovArt | 100 Artists for the Future」の一部です。これは、現代美術の知識のために、国際的なアーティストが自らの芸術的スキルを発展させ増進することを促す、更新、発展、そして再生の象徴です。

Image courtesy of Carmela Loiacono

こちらの展示会では、アイデンティティの流動性とアートの多様性を更に突き詰めて探求しました。私にとって特に思い入れがある展示会で、鑑賞者の方々の声を通して、たった一つの展示風景からでも平和へのメッセージが伝わっていることに、私自身とても感動しました。

Image courtesy of Carmela Loiacono

こちらの展示会は、生命の流動性と、川の流れのような存在の根源としての「水」をテーマにしています。水のように適応し、受容し、領域を形作る能力と、日常生活の経験が人間の性格を特徴づけることを象徴しています。この展示会は、現代アートの世界に対するより広く流動的な視点を提供し、芸術作品の各側面を理解することを可能にしました。

Image courtesy of Carmela Loiacono

これらの展示会は、美術史家のカルメラ・ロイアコノ氏がキュレーターおよびプロジェクトマネージャーを務め、国際的なアーティストたちに発展と奨励の機会を提供しています。アートの分野における新たな再生への強い願いから生まれ、文化芸術の革新と発展、そして国内外のアーティストへの奨励を象徴に掲げました。
RenovArt プロジェクトへの出展作品
仏教の観世音菩薩へ人々の心の平安を祈念し制作された作品です。仏教は哲学も科学も超越した領域にあり、神仏は時空を超えて存在します。この作品には祈りが込められていると言い表すより、この世界へ菩薩の顕現を祈念し、純粋な願い一つから制作されました。
人の業の深さに、日々学ぶことの多さに、自ら背負った重荷に耐え難きものを感じながらも、ただ足元の暗がりだけを見据え、一歩ずつ前へと歩を進めるのみ。
私たちあらゆる生命は、この世に生を受ける前にその魂の歩む道筋を決めて来ました。全ての存在が神の化身であり、分け御霊であり、そして全ての命は平等です。本来は誰もが全知の存在でありながら、私たちは魂の修練のため、この三次元世界のルールに則って生きなければなりません。もしあなたが試練に直面したならこう思い出してください。あなたは神と等しく、尊くかけがえのない存在です。
この作品は新しく到来する時代への希望を込めて制作されました。世界は凄まじいスピードで表情を変えながら進化を遂げようとしており、その過程と結果には様々な側面が垣間見えます。新しい時代への不安や戸惑い、期待、そして安息。それら全てがこの平面のデザインに込められています。
現在はこの複雑な世界情勢の終着点を予想することが非常に困難で、このような時は多次元的解釈が必要なのかもしれません。つまり自分だけでなく全員のことを考えて行動することが大事だと思うのです。
プログラミングの世界には多次元配列というものがあり、例えば xyz[1][3][5] のような記述は三次元配列、{x:1, y:3, z:5} のような記述は連想配列と呼びます。初めのうちは二次元配列でも頭が混乱しますが、これの面白いところは、一度理解するとそれ以降は使用が容易になる点です。三次元配列では立方体を連想し、その中の変数や定数を頭の中でマッピングします。そして四次元配列より以降はその立方体を複製し、やがてそれらは結合し再び立方体となり、後は延々と入れ子構造と化すイメージになるため、理解は容易になります。
しかし世界が千年に一度の大きな転換期に入り、本当にこの「立方体」という解釈で良いのだろうかと疑問に思いました。つまり個が個であるという枠組みに囚われ、自分と他者との隔たりを感じている以上、これより上の理解には至らないのではないかと思ったのです。近代科学では、余剰次元があるとすればそれはミクロの世界にあると唱えられていますが、本当にそうでしょうか。古代ギリシアの哲学者プラトンが提唱した「洞窟の比喩」では、この世界は真実(イデア)の世界の影であると言及されています。
とにかく現在は人類が次のステージへ進むことができるか試されているのではないかと感じるのです。他者も自分と同じように思い遣ることができるか試されているように感じられるのです。
また、私達が「心」と呼んでいるものは、本当に真の心なのでしょうか。自我を守るために機能する「精神」という檻に過ぎないのではないでしょうか。
現在はマスクを着けて人との距離を置く「分離」の段階であり、同時に密閉空間も開放されつつある複雑な状況です。しかし閉塞すれば広く放たれ、分離すればやがて必ず結合するものです。
毎日発表される世界中の亡くなられた方々の数を見るだけで本当に胸が痛みます。しかし全てはより良き世界へ変化を遂げるために起きている現象であり、後から現在を振り返った時に、それらも大切なプロセスであったと思える日が来ると信じて止みません。
​​​​​​​愛は常に我を超えた処にあります。
この作品の邦題は「平和」であり、そのタイトル通り平和への願いを込めて制作されました。全ての人間は平等であり、全ての存在に価値があります。生まれた国や言語、肌の色、貧富の差に関係なく、全ての生命は尊くかけがえのない命を持っています。偉大な学者も罪人も、善人も悪人も、皆等しく神から祝福され、生まれて来たのです。この世には、無駄に失われる命は一つもないのです。
阿頼耶識
以下はアートプロジェクト作成過程の原文より抜粋した断片的な手記です。アート活動の過程で稀に得られた気づきを綴ったに過ぎない内容となっておりますが、番外編として僅かでもお楽しみいただければ幸いです。
魂の故郷
苦悩はその姿形を変え、人々の心を取り囲みます。しかし、それらはエゴという防衛機能の過剰な働きが生み出す幻に過ぎず、私たちの目に映る現象は全て影でしかありません。そしてエゴが必死に守るのは美しく輝く魂ではなく、ただの「無」であり、ここには誰も居らず、何も在りません。
故に魂の源は皆一つであり、それは時に「神」と呼ばれます。即ち一人一人が愛された存在であり、全ての人々は平等であり、そもそもこの量子場に於いて、物事に善悪も正邪も美醜の概念すら存在し得ないことを、絶望の淵で悟りました。
-アートプロジェクト原文より抜粋
銀の匙
表現者は一見矛盾したあらゆる要素を一つの教えに統合し伝える宿命を持ち、神は無作為に人を選び、その役割を与えます。たった一つの「愛」を表現するために、体を犠牲にし、心すらも供物として捧げることも厭いません。
皆等しく固有の才能を持ち、それは魂の故郷で見守っている存在から与えられた銀の匙なのかもしれません。このプロジェクトが完成した明くる日の朝、私はふとそう思い、空を眺めました。
-アートプロジェクト原文より抜粋
海へと続く道
夜の海へ続く道の後ろからは囂々とした川の濁流だけが聞こえ、やがて嵐の海の水平線に雷鳴が轟くのを見ました。私はすぐさま引き返し、その道すがら多くの作品のインスピレーションを得られました。それらは「聖別」「使徒」「落日」「悪魔の証明」「無告」など、題材とイメージの完成系は予め定まっており、それぞれを作品として具現化しなければならないと強く決意しました。
-アートプロジェクト原文より抜粋
平和への祈りと存在の美を讃えて
作品に込める「祈り」は世界への光、創作の目的は社会の「浄化」です。作品を通じて、一人一人の存在そのものを祝福し、生来の輝きを思い出すサポートができれば、皆等しく特別な存在として、太陽のようにこの世界を照らし始めると信じています。そこには差別、格差、争いもなく、あらゆる思想や理念を称え合い、相反する価値観でさえも尊重し合える、真の文明社会が拓けているでしょう。
-アートプロジェクト原文より抜粋
人として、親として
愛娘に見せたかった背中
困難な時が続いても、私の妻はアート活動を応援してくれました。個展のお話をいただいた際も世界中が戦禍に混沌としていた時期でしたが、妻は喜んで賛成してくれたのです。初めて国際芸術賞を受賞した時も、グローバルアートマガジンに掲載いただいた時も、一番喜んでくれたのは妻でした。
世界情勢の影響を否応なく受け、傾き始めた事業を立て直すため、私は無休で明け方から日の入りまで仕事を続け、アート活動は仕事を終えた夜や週末に取り組んでいました。そのような時は何となく申し訳ない気持ちになるもので、「ごめんな」と妻に伝えたら、「それもあなたの仕事でしょう。周りの方々もきっと喜んでくれるよ」と言ってくれたのを今でも覚えています。そして作品はフランスの方の元へ初めて渡って行き、次々と世界中へ羽ばたいて行ったのです。
その後も仕事とアート活動の両立に努めましたが、長年の睡眠負債がたたり、ついに身体の方が逆流性食道炎という形で悲鳴を上げ始めました。私は「新しい作品を創りたい」と、いつも妻に訴えていました。そして最も大切なアート活動を諦めようとした時も、背中を押してくれたのは妻でした。「きっとまた作れるから!個展だってあるじゃない!」そう強く励ましてくれました。
思い返せば、私が初めて展示させていただいたのはイタリアのミラノで、当時の妻は臨月であったにも関わらず、「いつかこの子の誇りになるから」とまで言ってくれたのです。そして、私の娘はちょうど RenovArt展への参加が決まる頃に、帝王切開で母子共に無事産まれました。初めて娘と対面した時、私は嬉しさと感涙のあまり、看護師さんの声が全く耳に入らなかったほどです。
まだこの子が生まれる前、命を授かった時は本当に嬉しく、ただ無事に生まれて来てくれることだけを願っていました。当時はまだその後に多くの試練が待ち受けているとも知らず、その小さな命は、とても言い表せないほど大きな希望でした。2021年夏に初めてグローバルアートマガジン 365 Art+ Magazine 掲載のお話をいただいた際、私は意気揚々とインタビューに答えたものです。その内容は、未来の世代へ伝えたいことや、これから生まれて来る新しい命についても触れるものでした。そのマガジンの表紙には「赤ちゃんに見せる世界」という立派なキャッチコピーを掲載いただきました。
その後、過労が原因で胃カメラを二度飲み、入院することとなりました。迎えに来てくれた父の前で、何故か私は「あの子が本当に可愛いけれども、自分は世界一になりたい」と唐突に嗚咽したのを憶えています。私はいつしか増えゆく有難い表彰状やトロフィー、そして我が身より可愛い娘の笑顔さえも直視できなくなりました。
本当は、強い父親の背中を娘に見せるつもりでした。
-アートプロジェクト原文より抜粋
With Heartfelt Thanks

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